やどりき水源林ニュース 第16号

2004年9月

ちょっぴり秋の気配がただよいはじめました


 記録的な暑さだった夏とアテネオリンピックの興奮の熱気もようやく去り、日々少しずつ過ごしやすくなってきました。ここやどりき水源林では、ごらんのように広場のイロハカエデが少し色づき、秋の気配を感じさせてくれています。写真を載せられませんでしたが、「萩の花、尾花、葛花,撫子の花、女郎花、また藤袴、朝顔の花」と山上憶良が詠んだ、秋の七草のひとつのヤマハギも林道の道端で咲き始めました。
  

 この秋見つけたやどりき水源林の個性派住人たちを紹介します


カツラ 
 黄葉すると醤油のようなにおいがします。落ちている葉を拾ってかいでみてください。


タマアジサイ
 丸い蕾を見れば誰もが名を納得。


クサギ
 葉っぱはくさいが花は割合きれいですよ。


ヌルデの虫こぶを見つけよう 
 羽状複葉の一部に赤いこぶができているのがわかりますか。これがヌルデの虫こぶで、アブラムシが入り込んだためにできました。この虫こぶはタンニンを多く含むので、染物の原料とされ「五倍子(ふし)」と呼ばれて珍重されました。近頃はあまり見かけなくなったのですが、この水源林ではちょくちょく見つかります。ぜひ、探してみてください。

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モミジガサ
 この手を広げたようなかたちの葉を見て舌なめずりする人は、かなりの山菜好きでしょう。若い葉をてんぷらなどにするとおいしいので、山菜愛好家に人気があります。でも実はキクの仲間で、こんなかわいい花を咲かせることも覚えておくと、春だけでなく秋にも楽しめますよね。