2.育林技術

 

地ごしらえ・苗木の植え付け

〔資料は(社)かながわ森林づくり公社、現(公財)かながわトラストみどり財団による〕

 

【地ごしらえとは】

  山に苗木を植え付けるときに事前に地表の雑草本を刈り払ったり、その刈り払ったものなどを植え付けしやすいように整理する作業です。

 

【植え付けの時期】

植え付けは、一般的に春行いますが、樹種により秋に植え付ける場合もあります。

 

【植え付け方】

(傾斜地での植栽の手順)

    植樹1

1.地被物を表土が出てくるまで取り除く

植え付ける位置を中心に、表土がでるまで落葉や枯枝などを取り除くとともに、植え付ける穴を掘り起こします。

    植樹2

2.植穴を中央より下側に掘る

掘り起こした土は、斜面の下側に置き、平地に します。(なお、雑木の根などは掘り取ってく ださい。)

    植樹3

3.植え付けの覆土を穴の上方からくずして植える

苗木の根を広げ、根の少し上の幹をつかんで植え穴に比較的深めに置き、穴の上の方から土をくずしかぶせます。 この時、落葉などを入れないようにしてください。 (落葉などが入ると、苗本の根と土との接触状態が悪く水の吸収に支障がおきます。)

 

苗木の幹の上方をつかんで左右に小さくゆすりつつ、少し上に引き上げて位置を定め、足で外側から苗木に向かって土をふみ固めます。

  植樹4

4.植えあとを平らにする

支柱を土中深くさし、苗木の地上50㎝位のところをシュロ縄で結束します。(苗木側は強く縛りすぎない。)

最後に、土の乾燥を防ぐために苗木の周辺に落 葉などをかぶせます。

 

【苗木の取扱い方】

苗木は乾燥に弱いので、苗木を手にしたらでき るだけ早く植栽して下さい。 時問が必要な場合は、近くに仮り植えするか、 日の当たらない場所に置いておく必要があります。