やどりき水源林ニュース 第11号

2004年4月


やどりき水源林に春が来た

 4月、やどりき水源林は春の気配に満ちています。やどりき沢沿いのソメイヨシノは咲き誇り、カジカガエルの鳴き声も鳴り響いています。それではご一緒にやどりきの春を探しに出かけてみましょう。


やどりき沢の桜(2004.4.11)


キブシ(キブシ科)
3月はまだ蕾だったキブシも今は花盛り。雌雄異株で雄花の穂は実らずに落ちる。

クロモジ(クスノキ科)
葉と同時に淡黄緑色の小花を下向きにつける。枝は香りが良く楊枝の材料に利用される。


アカネスミレ

エイザンスミレ

ナガバノスミレサイシン

タチツボスミレ
スミレ(スミレ科スミレ属)
雑木林の女王の異名を持つスミレ。とりわけ日本はスミレ王国といわれるほど種類が多く、海辺から高地まで多様なものが生えている。ここに掲げたものは、4月11日にやどりき水源林で出会ったスミレ達です。春の良き日に、スミレ図鑑片手にスミレだけを尋ねて水源林を歩いてみるのもいいかもしれません


アケビ(アケビ科)
アケビの蕾。葉は5枚の掌状複葉。丹沢には他にミツバアケビ、ゴヨウアケビがある。
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モミジイチゴ(バラ科)
別名キイチゴ。5弁の白花を下向きに開く。葉の切れ込みがモミジに似ているのでこの名がついた。実は美味。

ミツバツツジ(ツツジ科)
日当りの良い崖に早咲きのツツジを見る。花は葉よりも先に開き、早春の山を彩る。
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オバナ


メバナ
ミヤマシキミ(ミカン科)
周遊道Bコースで見つけたミヤマシキミの雌花と雄花。道の両側に対で咲いているのでいい観察スポット。花期は4月から5月。雌雄異株、雄株には実がつかない。赤い実を秋につけ翌春まで残る。有毒。葉を透かしてみると丸い透明な小円点があり、シキミと異なる。