やどりき水源林ニュース 第15号

2004年8月

清流と深い緑の水源林

例年に比べ短かった梅雨が上がり、夏真っ盛りとなりました。街中は30℃を超える真夏日が続いていますが、ここやどりき水源林では、清流と深い緑の森の中で、涼しい夏休みを過ごすことが出来ます。


<夏のやどりき水源林  やどりき橋からやどりき沢上流を望む>


<涼しさを求めて川遊びを楽しむ家族>
この川は水源林の恵みを受けて、魚やいろいろな種類の底性動物が棲んでいます。


<スギの巨木>
ミンミンゼミやヒグラシの鳴くスギ林、およそ90年の森で一番と思われるスギの巨木をみつけました。直径は80cmを超えています。

キノコは森の妖精、どうしてこんな鮮やかな色彩がでるのでしょうか? トキイロヒラタケはトキの羽の色です。又、キノコは偶然の出会い、多くは数日でなくなります。ヒトヨタケのように一夜で解けてしまうものもあります。 キノコは一年中見ることが出来ますが、シーズンは夏から秋、やどりき水源林でもいろいろなキノコに出会えることでしょう。


トキイロヒラタケ(ヒラタケ科)
<扇形2〜7cm>


オニタケ(ハラタケ科)
<直径約5cm>


ベニチャワンタケ(チャワンタケ科)
<直径約1cm>


やどりき水源林は丹沢を代表する植物がありますが、林道には覆土工事などで持ち込まれたと思われる、ここにはあまり見られない植物もあります。 その一つ、モウズイカはヨーロッパ原産の帰化植物です。草形はオオマツヨイグサに似ていますが、花や球果が相違しています。


イワタバコ(イワタバコ科)


クモキリソウ(ラン科)


モウズイカ(ゴマノハグサ科)<花と球果>


同左<茎と葉>

やどりき水源林は豊な水量の沢と、実のなる広葉樹の種類が沢山あり、昆虫も多く小鳥たちの楽園のようです。木々は若い実を付け、間もなく訪れる秋の実りの準備を進めています。


<ミツバアケビとアブラチャンの実>


<ミヤマシキミの実>


<サルナシの実>