やどりき水源林ニュース 第7号

2003年12月

 やどりき、初冬の森を歩く

 12月の小春日和の日曜日、やどりき水源林に初冬の彩りを探してみました。晩秋には燃えんばかりの紅葉で賑わった森も、今は冬木立。冬の陽射が森の奥深くまで差込、明るい森を演出しています。
 それではご一緒に、やどりきの森に初冬の彩りを探しに出かけてみましょう。


(2003.12.7  やどりき沢上流を望む)

10月さくら
4月と10〜12月の2回花をつける。花数は少ないが枝先に赤い蕾が多くついている。

ヤブツバキ
冬の彩りに欠かせないツバキの赤。枝先に花が1個ずつ咲く。

カンアオイ〔ウマノスズグサ科〕
山地の樹下にはえる常緑多年草。地味な花を半ば地にうずもれてつける。

サルトリイバラの実〔ユリ科〕
真っ赤に色づいた実は人目をひく。葉は餅を包むのに使うとのこと。

クロモジの冬芽〔クスノキ科〕
花芽は球形で先がやや尖る。葉痕は半円形。

ホオノキの冬芽〔モクレン科〕
頂芽は大きく無毛で毛筆形。葉痕はハート形。


カエデの紅葉と緑の人工林


ムササビも営巣している巨木のスギ林